2021年3月4日木曜日

アライドテレシス レイヤー2plus ギガビット・インテリジェント・スイッチ CentreCOM x230のPRTGデバイステンプレートの提供を開始

アライドテレシス株式会社様より、レイヤー2plusギガビット・インテリジェント・スイッチ CentreCOM x230の評価機を貸して頂きました。

今回は、CentreCOM x230を監視デバイスとして登録し、必要な監視をPRTGで一度に設定する方法をアライドテレシス様製品のユーザー様向けにご紹介します。

文:ジュピターテクノロジー よしひろ

CentreCOM x230の初期設定

弊社の検証環境に設置したCentreCOM x230の初期設定は、コンソールケーブルでログインし設定変更を行いました。

コンソールターミナルの設定や初期接続方法の詳細は、「CentreCOM x230シリーズ コマンドリファレンス 5.4.4」をご参照ください。

PRTGがネットワーク機器の監視に利用するプロトコルは、SNMP, SNMPトラップ, Syslog, xFlowといったプロトコルを利用する機会が多いです。

CentreCOM x230はこれら全てのプロトコルに対応しておりますので、本記事では実際のスイッチ設定からPRTGの監視設定まで全てご紹介します。

SNMP, SNMPトラップ設定

PRTGに限らずですが、ネットワーク機器の監視に必須であるSNMPの設定を行います。

CentreCOM x230にログインし、コンフィグモードで以下のコマンドを実行してください。

snmp-server
snmp-server contact TEXTLINE
snmp-server enable trap auth power-inline rmon
snmp-server community public
snmp-server host 192.168.XX.XX public ※PRTGのIPアドレスを指定


sFlow設定

PRTGは、NetFlowやsFlowの監視をサポートします。
sFlowのグローバル設定を施すために、CentreCOM x230にログインし以下のコマンドを実行してください。
sflow agent ip 192.168.XX.XX        ※CentreCOM x230の管理IPを設定
sflow collector ip 192.168.XX.XX  ※PRTGのIPアドレスを設定
sflow collector max-datagram-size 1200
sflow enable


sFlowを設定するインターフェースにサンプリングレートとインターバル設定を施します。

interface port1.0.X     ※監視対象インターフェイスを選択
 switchport
 switchport mode access
 service-policy input ALT
 snmp trap link-status
 rmon collection history 1 buckets 13 interval 300 owner RMON_SNMP
 sflow sampling-rate 1024
 sflow polling-interval 60


syslog設定

CentreCOM x230にログインし、コンフィグモードで以下のコマンドを実行してください。
デバックレベルは、必要に応じて変更してください。

log host 192.168.XX.XX level debugging ※PRTGのIPアドレスを設定

 

MIBの入手

PRTGにMIBファイルを取り込むためにアライドテレシス様のページよりダウンロードします。

MIBファイルの入手には、CentreCOM x230裏面に貼ってあるシリアル番号が必要です。

こちらのページにアクセスし、ソフトウェア使用権許諾契約書の確認に同意して、シリアル番号入力画面に進んでください。

図1 シリアル番号入力画面


シリアル番号を入力して、"Login"ボタンを押すとファームウェアのバージョン情報リンクが一覧表示されます。

入手するバージョンを選択するため、CentreCOM x230にログインして"show version"コマンドを実行し、ビルド番号を確認してください。

弊社環境では、Build name : x230-5.5.0-0.3.relと表示されたので、Ver.5.5.0-0.3 update : 2020.06.30のリンクをクリックして、プライベートMIBをダウンロードしました。


図2 プライベートMIBの入手


Paessler MIB ImporterによるMIBの取り込み

Paessler MIB Importerを利用して、入手したMIBファイルから必要なMIBをPRTGに取り込みます。

Paessler MIB Importerは、弊社のソフトウェアダウンロードページよりご入手ください。

また、Paessler MIB Importerのマニュアルは弊社ドキュメントセンターよりご入手ください。


CentreCOM x230用、PRTGデバイステンプレートの入手

ジュピターテクノロジーでは、CentreCOM x230利用者様が監視を迅速にスタートして頂けるようCentreCOM x230向けにデバイステンプレートを作成しました。

弊社のお問い合わせページより、「CentreCOM x230用PRTGデバイステンプレート希望」の旨ご連絡ください。

なお、本デバイステンプレートの利用は自由ですが、デバイステンプレートに関わる不具合や問い合わせはPRTGご購入者様に限りますのでご了承ください。

入手したデバイステンプレートをPRTGに配置します。

"C:\Program Files (x86)\PRTG Network Monitor\devicetemplates"に、デバイステンプレートファイルを配置してください。


図3 デバイステンプレートの配置


CentreCOM x230をPRTGに登録


デバイスツリーから、「デバイス追加」をクリックします。

図4 デバイスの追加


「新規デバイスの追加」で、任意のデバイス名とIPアドレスを設定して、下にスクロールしてください。

図5 デバイスの追加(2)

「特定デバイステンプレートを使用した自動検出」を選択し、検索ボックスで「centrecom」と入力してデバイステンプレートを検索。

「CentreCOMx230」のチェックボックスを有効にし、「OK」ボタンを押してください。



図6 デバイステンプレートの指定


図7のように自動検出が開始します。

図7 自動検出


自動検出が完了すると、以下のセンサーが追加されます。
  • Ping
  • アップタイム
  • CentreCOMx230 メモリ状態
  • CentreCOMx230 温度状態
  • CentreCOMx230 ファン状態
  • CentreCOMx230 CPU状態

図8 センサーの追加確認


必要に応じて、センサーを追加してください。
  • Syslogレシーバー
  • SNMPトラップレシーバー
  • sFlow
  • SNMPトラフィック

図9は、上記の追加センサー全て追加した様子です。

ここまで監視できれば、CentreCOM x230の監視は必要十分です。

図9 CentreCOM x230の監視

如何でしたでしょうか?

弊社が提供するPRTGのCentreCOM x230用のデバイステンプレートを活用すれば、必要な監視を瞬時に設定することができます。

PRTG及び弊社謹製のCentreCOM x230用デバイステンプレートにご興味がある方は、是非下記のリンクからお問い合わせください!

PRTGのお問い合わせ

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